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シロアリ編 第1章
<目次> ・シロアリの生態
・シロアリの生活
シロアリの生態
シロアリは節足動物門、昆虫綱、等翅目(シロアリ目)に属するものの総称である。 シロアリはヒトの生活圏に於いては敵視されてはいるものの、本来の生息域は森林であるとか、サバンナであるとかヒトの生息域とは異なっているのが通常である。そのような生息域に於いて、無尽蔵ともいえる植物の遺体であるセルロースを他の生物とは競うことなく主食として繁栄した昆虫である。
日本では「白いアリ」という呼び名であるが、種類によっては白いとは限らない。羽アリとなって飛翔する個体は、茶褐色から黒色に近い。蟻とはもともと縁がなく、むしろゴキブリに近い仲間である。しかし、アリやハチと同様に、高度に社会制を進化させた昆虫である。
種類数は2500種を越えまだ完全な分類に至っていないので、もっと種類数は増えることが予測される。
シロアリ目は7科に分けられ、シロアリ科は高等シロアリ(higher termite)と呼ばれ、他の6科は下等シロアリ(lower
termite)と呼ばれている。高等シロアリと下等シロアリの大きな違いはセルロース消化生理にある。下等シロアリは腸内に原生動物やバクテリアが共生し、それらの助けを借りてセルロース消化を行っているのに対し、高等シロアリは共生原生動物なしで、もっと複雑な仕組でセルロース消化を行っている。高等シロアリは全シロアリ属数の80%を占め、全種類数の74%を占める。最古のシロアリ化石はイギリス南部で見つかっており、1億2000万年前(中世代白亜期)と推定され、ハクアシロアリ亜科Valditermes
branae とされている。

シロアリの生活
シロアリのコロニーの最初は、一対の雌・雄の有翅虫(Alate)である。ヤマトシロアリでは5月から6月の始めにかけて、雨上がりの晴れた午前中、微風にのって舞い上がり、地上に降りたのち翅を落として、栄巣に適した場所を探して徘徊する。その際、雄・雌の番いとなって交尾し新しい巣作りが始まる。雌は産卵を繰り返すうちに体の肥大化が起こり、巣の中心部から移動しなくなる。卵からかえった幼虫は、すでに親シロアリの形態をしておりいわゆる不完全変態で若虫と呼ばれる。その中から、階級(カスト)分化がおこり職階級、兵階級さらに次世代の生殖階級になる若虫等が生じる。
副生殖虫は補充生殖虫(Replacement reproductive)ともよばれ、最初の女王が何らかの原因で失われたとき、コロニー内から生じる。
兵階級はコロニーの防衛に専念し、変形した口器と種独特に分化した大顎を持っていることにより容易に識別できる。
職階級は、2-3齢のときから不可逆的に分化し、巣内の食物連鎖の中心となる。その口器は兵階級とは違って材を噛みきるのに適した分化を遂げておりその歯の形態は、種独特である。
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