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ゴキブリ編 第2章
<目次> ・真夜中の帝王 ・飲食店では ・ゴキブリは頭がよい!
・あまり知られていないことですが
・タフで回復力の強い昆虫 ・侵入経路
・これからの駆除
真夜中の帝王
真夜中に台所に行ってみよう。洗い物や流し台の上をゴキブリが我が物顔で闊歩している光景に唖然とするに違いない。 彼らは昼間、ガスレンジ、流し台の隙間、食器棚や電気製品の隙間などにじっと潜み群がっている。このような場所はゴキブリの糞で黒く汚れており、その糞には集合フェロモンという物質が含まれていて、集合生活をするのに役立っている。 ゴキブリは夜になると隠れ場から這い出して、野菜、残飯と手当たり次第に食べる。中には糞便や痰を食べてきたものもいる。
赤痢菌、赤痢アメーバ、ポリオウイルス、サルモネラ菌その他など、多くの病原体が死なずに糞に排泄される。 それと、ネズミに寄生している小型条虫(こがたじょうちゅう)や鉤頭虫(こうとうちゅう)などの中間宿主にもなる。
飲食店では 1960年代にゴキブリがポリオを媒介すると報道されて以来、急激に行政への相談などが増加した。横浜市の行政が60〜91年にかけて調査した結果、飲食店ではチャバネゴキブリが最も多く、ゴキブリの棲息がほとんど100%であり、推移をみると住宅で多かったヤマトゴキブリはクロゴキブリに入れ替わった。 飲食店では食物にゴキブリが混入していることがある。60年の調査で客からの苦情を受けた飲食店が12%あったという。
ゴキブリは頭がよい! ゴキブリを2つの部屋にわかれた箱に入れ、片方を明るく片方を暗くした。周知の好みどおり、ゴキブリはふつうは暗い部屋に向かって進んだ。しかし、その部屋に入ると電気ショックをうけるように電線を張っておくと、ゴキブリはまっすぐ明るい部屋に行く事をたちまち学習したのである。雌は雄より早く覚えるようであった。 最近、強力な新殺虫剤のあるものが、ゴキブリには比較的効果が薄いことがわかってきた。実際に使用する場合、この薬には忌避効果があり、ゴキブリは殺虫剤をまいた割れ目や隙間を避けて、薬の無いほかの場所へ散らばっていく事をすぐに学習する。 ゴキブリは迷路を間違えずに走る事ができる数少ない昆虫である。 ゴキブリの警戒系は、頭部にある非常に長くてよく動く触角と、身体の他端に同じように一対あるがもっと短い尾毛と呼ばれる構造からなる。尾毛は空気の流れが当ると曲がる微小な毛で覆われていて、ある向きのちょっとした空気の流れをも感じ取り、ゴキブリは慌てて走るのである。
あまり知られていないことですが
ゴキブリは逃げる事の名人であるばかりではなく、ある種は捕食者と思われる生物に忌避物質を吹き付ける機構を発達させているゴキブリもいる。(フロリダゴキブリ、その他)
タフで回復力の強い昆虫
ゴキブリは、驚くべき忍耐力とほぼ完全に駆除されてもたちまち立ち直る能力を備えた、タフで回復力が強い昆虫である。彼らはおそらくいつまでも我々と一緒にいるであろうし、我々は一時的にしかその数を減らす事ができないであろう。
侵入経路
ゴキブリは時には下水を伝わって建物の中に入る事もあるが、家庭には、おそらくもっと頻繁に買い物かご経由で侵入していることがよく知られている。
これからの駆除
食品を扱っている場所でのゴキブリの駆除には、世界中が頭を痛めている。というのは猛毒の薬品をやたらには使えないし、その上、この昆虫は食べ物が豊富にあると、すぐにまた現れてくるからである。それゆえ、ゴキブリ自身のフェロモンやホルモンを使う可能性に、現在非常に関心が持たれている。これで失敗すれば、もう一度、昔の化学物質を使わぬ興味深い駆除法に戻らねばならない。
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